考える=自分の内なる声を可視化し整理すること
考えるという行為を考えたことがあるだろうか。
言葉にできるは武器になるという、電通出身のコピーライターの方が書いた本を読んでみた。そこには、キャッチコピーの考え方だけではなく、そもそもの考えるという行為についてまとめられてあった。
考えることは思い出している作業にすぎない。
この一文になるほどと感じた。
確かに、考えているつもりになっているだけで、実際に考えたが進んでいない、価値を産んでいない場合が多い。
何度もなんども思い出しては忘れ、そして脳が疲れて考えたような気分になっていることが多い。そう指摘しているのだ。
それでは適切な考えとはどういった行為をいうのか。
それには3つのステップがある。
1:自分の頭の中の声を可視化する。
考えるという行為を先ほど、思い出す行為といったが、これは自分が自分に対して声を発している状態なのだ。自ら自分に対して問いとその問いに対する回答をエンドレスで行っている。まずは自分がどういった考えをしているのかを整理する必要がある。
ツールして紹介していたのは、紙にどんどんワードを書き出していくという作業。
ただし、1センテンス1ペーパーで。それは後ほどの考えを整理するということに繋がっていくる。
2:考えを深化させる。
自分が書いたセンテンスに対して、なぜ?だから?本当に?と磨きをかけていく。
結局のところ同じような言葉の言い回しであったり、建前の言葉だったりすることがある。もしくは自分が他人からただ受け身でつかっていた言葉など、色々と発見できることが多い。
3:整理する。グループングする。
そして最後にセンテンスごとにグルーピングする。似た言葉通しをまとめて、自分がどのような意見を持っていたのか、どのような考えをしていたのかをまとめてみる。そして自分の考えの偏りを感じる。ああ、結構偏った意見だなと感じる。そして客観的に足りていない考え方、質問をぶつけていき、足りないピースを補っていく。
そしてまたグルーピングする。1日時間を置いてみてみる。そして追加してはグルーピングをする。今行為を最低3回は繰り返す。
これで、自分の意見というものを客観的に見ることができる。
いままで言葉にしようとしても何かうまくまとまっていないということはこれでなくすことができる。自分も本を読んで最初に思ったのが、めんどくさ!という感情だった。いちいち1つの意見に対してそんなに時間をかけてられないわ!と。
だが、これが出発点だと同時に感じた。自分の意見が浅い、ロジックが弱いと指摘される人、もしくは思考が早すぎて自分が何を考えているのかが追いついていない人にとってはとっておきのツールとなる。自分を鍛えることができるのだ。
これで、自分の悩む時間、考える時間をより効率的にすることができると感じたら、
ここで鍛えるのも悪くはないと感じるようになる。
だって人は1日に何万回と考えているんだから。それが整理されることで、その考え意外のことにも思考を使うことができる。
となると、自分が本当にやりたいことだったり、将来の夢、自己実現のために使える時間が知らぬ間に増えているってことだし。
よりすっきりした意見を持つことで自分の自信、軸の安定にも繋がる。
だからこそ、いまやったら絶対役に立つので、なるべく継続できるようにトライしていきたいと思う。