ビジネスで儲けるためのタネ

タネを拾って育てることで果実=お金を手にすることができる

コトラーマーケティング4.0を読んでみて

最近本屋でコトラーの最新巻が出ていることに気づき、買ってきた。

 

マーケティングに関連する職種についていながら、最近は全然マーケティングについてキャッチアップできていなかったので、興味を持ったからだ。

 

自分のアウトプットが目的なので、自分が読んだ知識で頭に残っている部分だけ文面に落とす。だから間違えた知識やオリジナルの解釈をしている可能性が大きいので、

参考程度に見てもらうのがちょうど良い。

 

マーケティング1.0-.4.0までの変遷は歴史の流れを大きく受けている。

1.0:より広告を打てば売れる時代。大量のものが世の中に溢れ出し、新しい商品を広告を通じて認知している時代。広告を打てば打つほど売り上げに直結する。だからこの時代にとっては、いかに多くに人の目に入ってもらうかが大きなポイントだった。

 

2.0:ものがあっという間に陳腐化する時代。すぐ新しいものがでても、技術が真似されて同じような商品が溢れている。この時代は、消費者が求めているもの=ニーズにあった商品をいかに作るかがポイントだった。時代も不況なのに物価が上がるというスタグフレーションが発生しており、ふつうにもまして慎重にならざるをえない消費心理。

その中で役に立つものが購入される時代。いかに個別のニーズにあった商品を開発、またニーズのある人に知ってもらうかということで、個別のターゲティングが生まれた。

 

3.0:体験を売る時代。ものが溢れ、広告もうざったく感じる今日この頃。消費者が選択する際に参考にするのは、ネットの口コミ。実際に買った消費者の感想や意見が重要になってきた。だから価格比較や口コミなどの情報を自分で仕入れ、より情報が多い中で消費の選択をするようになった。消費者は広告で騙されないのだ。だからこそ、消費者に体験してもらって、価値を感じてもらう。そしてファンになってもらうことが大切になった。一人一人のLTVをアップさせることが、売り上げの貢献に繋がっていくという考えだ。

 

4/0:そして最近のブームとなっているのが、デジタルマーケティング。インターネットのデバイスが普及し、ネットのログ、つまり足跡が見えるようになる。そうすると、今までどのような行動をしていたのかがわからなかった部分、つまり購入をするまでの道筋が見えるようになる。特にアクチュアルなデータを元に客観的な判断ができるようになった。Aというセグメントに入る人は、こういった行動をして選択をしているなど、そのセグメントごとに分析をすることで、より適切なタイミングで適切な訴求を行うことができるようになったということだ。

 

ざっと見てきたが、これが1.0-4.0までの流れだ。

かなり世の中のトレンド、特に技術革新の影響を受けていることがわかる。

さらに人々の要求がより高度になってきたということだ。

今まで新しい情報が知れただけで満足していた消費者は、より自分にあった情報を求めるようになり、今や選択してその欲求が生まれたと同時にソリューションを提供することを求めている。

 

こんどの5.0の時代には自分が欲求を感じる前に、何かソリューションを提供することを求めるようになるだろう。笑

自分が悩む、困るという行為がそもそも出ないようにマーケティングが活かされるという時代なのかも知れない。

 

そのことによって、人々の関心はより環境的なもの、国際的なものにまで目を向けるようになる。そして企業のあり方、存在の意義も新しくなるだろう。

 

ちなみに今は、CSR活動、地球にどれだけ貢献しているのか、地域にどれだけ貢献しているのかといった、営利目的以外の活動も求めている。

 

自分が過ごす環境をよりよくすることを消費者は求めるようになっているのだ。

 

デジタルマーケティングでいったら日本はかなり遅れている分野だと思う。

アメリカだともともとダイレクト系の広告が主軸を握っていたのに対し、

日本ではTV、新聞、ラジオ、雑誌などいわゆる4マスが大きかった。

 

こういった企業はイメージ、認知をあげることを目的としているが、

ダイレクト系の広告は売り上げという成果にコミットさせられる。

 

マーケティングの考えは企業の製品開発だけでなく、広告の時代背景などにも強い影響を与える。

 

では一旦ここまでで。